テコンドー・ファラン朴武館

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子供のカラダと柔軟性

本記事では、少年期にテコンドーの稽古がもたらす効果について、テコンドーの紹介をしながら医科学的な観点から解説をしていきます。

身体能力の向上はもちろん、子供になにか新しく習い事をさせたいとお考えの方や、上達を実感しながら親子で一緒に楽しく続けられる運動としても非常にお勧めです。

・まずは柔軟性

テコンドーの代名詞ともいえる華麗で高く速い蹴りを出すためには、まずは柔軟性が必要です。
もちろん、柔軟性は一朝一夕で身につくものではなく、日々継続して稽古を続けることが何より大切です。

少年期は筋肉だけでなく関節そのものを包み保護する結合組織もストレッチによる適応が早く、それらの積み重ねは生涯に渡り多大な影響を与えます。

テコンドーでは特に股関節周囲の筋肉を伸ばして可動域を広げるために「テコンドーストレッチ」と呼ばれる、骨盤の動きを伴う独特のストレッチを行います。

これにより股関節周囲の筋がしっかりと伸ばされ、高い蹴りを出すための柔軟性が効率よく鍛えられます。

・成長期は柔軟性が低下しやすい

少年期は一生のうち最も身長が早く伸びる時期でもあります。
身長が伸びる事は健康的で素晴らしいことですが、そこに潜む危険性にも目を向けておきましょう。

身長が伸びるということは骨が伸びているという事。
特に、前腕や上腕、大腿やスネの骨などの長管骨と呼ばれる棒状の骨の末端付近が新しく作られて長軸方向へと伸びることで身長が伸びていきます。

この少年期特有の骨が作られる部分を骨端軟骨といい、最初は本来の骨よりも柔らかい状態から発生して、力学的な刺激と栄養を与えることで強固な本来の骨の部分へと変わります。

成人と少年期の骨ではその状態は大きく異なるのです。そして骨が伸びるとその骨に付着する筋肉は伸ばされてしまい、このままでは柔軟性は低下したままになってしまいます。

筋肉がその急な伸長に適応できず、充分な柔軟性や可動域が確保できないまま今までと同じように動こうとするとケガに繋がる危険性が飛躍的に高まります。

これらのことからも少年期にはただ動くことだけでなく、日常的に理論的なストレッチを取り入れて習慣化することが大切であることがお分かり頂けるでしょう。

・柔軟性と安全性

帯から上を有効打とするテコンドーにおいて、高い柔軟性を備えることはそれ自体がひとつの武器になるため、柔軟性を高めるためのストレッチも非常に重要な稽古となるのです。

他の競技種目にも言えることですが、その競技の技術の習得を急ぐあまりストレッチによる柔軟性の確保を疎かにしてしまっては、怪我をしやすくなったり、技術の習得が思うようにうまくいかなくなってしまう悪循環になってしまいます。

身近すぎて見逃しがちですが、運動は身体の安全を第一に考えなければなりません。

成年部も少年部も共通してマッソギ(組み手)の練習の際は必ず防具を装着し、「安全第一」を念頭に置いてこそ、日々の稽古に励むことができます。

それらは一見すると遠回りにも思えますが、高い技術の習得には、技を出すための身体を準備する必要があります。

もちろん、頑張って築き上げたそれらはテコンドーだけでなく他の運動種目でも大いにその成果を発揮してくれます。

・高い柔軟性はいろんな動きを「エコ」にする

ストレッチによる柔軟性の獲得は単に高い蹴りが出しやすくなるだけではなく、他の全ての動き、全ての種目に良い影響を与えます。
たとえば、大腿裏の筋肉が固く伸びにくい場合だと、走る動きや前に蹴り上げる動きが妨げられてしまいます。

ただ走るだけでもその都度大腿裏の筋肉がジャマをするため、足を上げる筋肉は本来以上の力を出さなければならず、非常に非効率的であるといえます。これらを踏まえると股関節周りだけでなく全身にも言えることですが、柔軟性や可動域を向上させることは最小限の力で最大限の動きをする観点からも欠かすことができません。

少年期は身体能力を向上させる最適な時期であり、少年期の運動経験が一生の運動能力を決めると言っても過言ではありません。

稽古を続けることで柔軟性が身についてきたら、今度は「動きの発達」に焦点を合わせてみていきましょう。

次回は
「ゴーンデンエイジ理論の賛否と早期専門化、早期多様化」について掲載予定です。

せきぐち

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せきぐち
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