テコンドー・ファラン朴武館

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筋肉痛と痙攣に関して明らかな事と分かっていない事

昨今はネットで検索すれば、いくらでもトレーニング情報を目にすることができるようになりました。

私自身もトレーニングや医科学関連での調べ物の多くはネットを使用してその恩恵にあやかっています。

しかしそれら中には根拠のあやふやなものや伝え方が極論すぎて語弊のあるもの有象無象の都市伝説レベルの情報までもが多く見られ、情報の錯綜は今後も留まる事なく広まっていく事となるでしょう。

そのため質の高い正確な情報の流布が急務であり、本稿が皆様の日常生活や運動に少しでも貢献できれば幸いです。

本稿では、多くの方が疑問に感じるも、先行研究から未だに明確な答えが導き出せていない、

筋肉痛の原理」と「足がつる原理」通称こむら返りの2つの現象をご紹介します。

筋肉痛とは

ここで改めて言葉の意味を確認しておきましょう。

筋肉痛とは、トレーニングや運動後の翌日や数日後に起こる遅発性の痛みの事を示します。

トレーニングや運動直後の疲労感や張り(パンプ)を筋肉痛と表現する方もいらっしゃいますが、実際には異なるものです。

正確にはわかっていない筋肉痛の原理

運動やトレーニングにより筋肉は微細な損傷を受け、それらが修復されるときに元の状態よりも太くなることでより強くなり、これは超回復と呼ばれています。

ここでポイントとなるのが、筋肉の微細な損傷による痛みがそっくりそのまま筋肉痛には直結していない事です。

もしも微細な筋の損傷を筋肉痛とするならば、運動直後やトレーニング直後に筋肉痛と同様の痛みを感じているはですが、実際にはそうなりません。

時間差で起きる痛みの正体

先行研究から、この時間差の痛みの発生にはヒスタミンやブラジキニンと呼ばれるホルモンが関わっているとされています。

これらのホルモンは損傷部分を見つけると痛みの信号を発信し、

ここが損傷しているから修復作業に入ります。その間はあまり動かさないように。」

という意味を示唆すると考えられています。

筋肉痛が起きなかった場合

先述のように、筋の損傷と痛みを発信するものは別だとすると、

以下の様々な要因により筋肉痛が起こらない事も十分に考えられます。

・筋は損傷したが、ホルモンが出なかった

・筋は損傷してホルモンは出たが、痛みの信号が出なかった、もしくは感知できなかった

・そもそも筋が損傷していないためホルモンも出ない

これらは各々の環境や状況に大きな影響を受けるため、

一概に絶対筋肉痛が起きなければ意味がないというわけではない事がお分かり頂けるでしょう。

歳をとると筋肉痛が遅くなるのは?

これもよくいわれる事ですが、上記のように理論的に考えると、年齢的な要因からのホルモン分泌の減少や低下によるものという考え方もできます。

しかし実際のところ、ホルモン分泌によるものよりも、そもそも日頃の運動不足から高い筋力を出しにくく、筋が損傷するほどの運動負荷がかけられにくいという事が多くを占めるようです。

筋そのものは年齢の影響を受けにくい

加齢は筋そのものはほとんど変性を起こさず、関節の変性により高い筋力が出しにくくなる事がはるかに多くを占めています

そのため、基本的な事ですがこういった観点からも日頃の運動習慣や正しいフォームでのトレーニングが大事になってきます。

足がつる原理もわかっていない

運動中、睡眠中等に足がつる状態、俗にこむら返りと呼ばれる状態を経験された事がある方も多いのではないでしょうか。

テコンドーにおいては正確な研究データはありませんが、選手の声を聞くとふくらはぎや足裏の筋肉が攣ることが多いようです。

実はこの足がつる現象に関しても筋肉痛同様に具体的な発生要因がはっきりとわかっていません

何が起きているのか

足がつる現象は、自分の意思に関係なく筋線維が勝手に強く収縮してしまい痛みを出すことを示します。

通称の筋線維は髪の毛を束ねたようになっており、それが全て束ごと一度に収縮することで運な動を起こしますが、足がつるときにはその束のうちごく一部だけが痛みがでるほど勝手に強く収縮しています。

なぜ起きるかは不明

これらの研究によると、体内の水分不足、または水分に含まれるミネラル等の電解質不足、疲労等が足がつる要因の1つであると考えられていますが、

水分とミネラルを十分に摂らせ、疲労がない状態では発生の頻度は減るものの発生自体をゼロにすることはできなかったとの研究報告があり、具体的な予防策は未だ見つかっていません。

そのため、テコンドーにおいて同じ稽古をしていても決して全員の足が攣るわけではなく、攣りやすい傾向にある選手も毎回攣るわけでもありません。

あくまでその時々の個々の環境要因に大きく左右される事がお分かり頂けると思います。

攣りやすい傾向に陥ってしまうと、不安感により稽古や試合で本来の実力を存分に発揮することができなくなってきてしまいます。

そのため、水分、電解質、疲労など上記の要因を踏まえて自身で自身への処方を試行錯誤することが現時点での最善策かと思います。

足がつった時の対策

ミネラル等の電解質や水分を摂っても、具体的な要因がわからないために足がつる現象は誰にでも起こりえます。

もしも足がつったその時には、筋の収縮をつった部分をストレッチすることで即効性のある処置ができます。

まとめ

以上の事から筋肉痛も足がつる現象も、運動に関してもケアに関してもまだまだ研究の余地があり、うわさ話や都市伝説的ものに頼り切らず、何がわかっていて何が分っていないのかを知ることで視野を広く持つことで自身の健康管理に寄与できれば幸いです。

アレが良い、これがダメという固定的な観点でなく、状況に合わせて柔軟な対応と見解ができれば非常に素晴らしく思います。

選手や道場生からの質問がありましたので、共有すべくこちらに記載を致しました。

お役立て頂ければ嬉しい限りです!

せきぐち

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この記事を書いた人

せきぐち

ウェブとトレーニングを繋ぎたいトレーナーです。トレーニングの指導から記事の執筆まで広くお仕事募集中。


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所持資格

厚生労働省認定 柔道整復師

全米ストレングス&コンディショ二ング協会認定パーソナルトレーナー

日本トレーニング指導者協会 認定指導者


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