第35回全日本テコンドー選手権大会に出場した選手の感想や大会への想いをご紹介します。
今回の特集では大会、個人戦で優勝した選手のインタビューをご紹介します。

大島のの花1段(宮原道場)

ホンチョン君

全日本大会優勝おめでとうございます!
初めに個人マッソギの感想をお聞かせください

大島のの花1段

マッソギは初出場だったので明確な順位の目標は立てていなくて、全力を出し切ることが目標だったのですが、それが結果に繋がりとても嬉しいです。

元々マッソギに対して苦手意識があり、試合経験も少なかったので慣れるために量をたくさんこなしました。

練習の相手をしてくださった同じ道場生、埼玉県代表の皆さんに感謝しています。

技術、スピード、体力などまだ課題はたくさんあるので、ひとつずつ克服できるよう努力を惜しまず精進したいと思います。

ホンチョン君

優勝してもなお次のレベルを目指す向上心が素晴らしいと思います!
続いて個人トゥルの感想をお聞かせください。

大島のの花1段

3連覇を目指していたので優勝できなかったのはとても悔しいです。
しかし、全日本までやるべきことはしっかりやって万全の状態で試合に臨み、実力が出せたのではないかなと思います。
負けたのには絶対に理由があり、相手より足りていない部分があるので、自分の課題をしっかり把握し今までよりさらに意識を高めて練習に励みたいと思いました。

ホンチョン君

大島1段の更なる飛躍に期待します!
今大会の全般的な感想を教えてください。

大島のの花1段

周りの方々への感謝の気持ちがより強まった大会でした。
自信を持てるほどの練習を積むことができたのは常設道場があるおかげですし、船水師範をはじめたくさんの師範、指導員の方々が練習を見てくれたり応援の声をかけてくれたおかげで励みになり自分の力が発揮できたと思います。
また今回、団体戦が盛り上がっているのを見て、来年は埼玉県で女子を集めて団体戦も挑戦してみたいと思いました。

ホンチョン君

女子の団体戦は楽しみですね!ぜひ、実現してほしいです!
今後の抱負をお聞かせください。

大島のの花1段

まずはアジア大会に向けて努力し続けます。
トゥル、マッソギそれぞれの課題を把握し克服するためには何をしたら良いのか考えながら練習を重ねたいと思います。

ホンチョン君

アジア大会での更なる活躍を期待しています!
最後に、会場に来たテコンドー稽古生や観客に向けて一言お願いします。

大島のの花1段

応援ありがとうございました!
応援の声が本当に力になりました。少年部だけでなく、お母さん方も声を出して応援してくださりとても嬉しかったです。これからも感謝を忘れず精一杯頑張っていきますのでよろしくお願いします!

杉原敬章1段(浦和道場)

ホンチョン君

全日本大会初出場、初優勝おめでとうございます!
個人マッソギで優勝した時の感想をお聞かせください

杉原敬章1段

勝利が決まった瞬間は嬉しさよりも「あーよかった💦」という緊張から解き放たれた安心感の方が強かったと思います。(笑)
決勝の相手は大学の同期であり、白帯の時から切磋琢磨し合ったライバルである伊藤選手だったので、絶対に負けたくないと言う強い気持ちで試合に臨みました。
相手の長いリーチに苦戦する試合でしたが、大会に向け練習してきた全てを出し切って戦い抜けたと思います。
また課題であった体力面で相手を上回る事ができたのは、自分の成長を感じられたポイントでした。

ホンチョン君

同期対決ということもあり、決勝戦に懸ける想いは人一倍強かったのですね!
続いて、団体戦の感想をお聞かせください。

杉原敬章1段

団体マッソギでは、自分の敗北でチームの敗退が決まってしまったことが最大の心残りです。
落ち着いて試合を運べた前半に対し、後半は勝ちを意識しすぎて生まれた一瞬の隙をつかれ、相手に得点を許してしまいました。「団体戦で負けるわけにはいかない」という勝ちを焦る気持ちが、かえって勝利を遠ざけてしまう結果となり、個人戦にはない団体戦の難しさを痛感しました。
この経験からどのような相手、場面であっても、落ち着いて自分のマッソギを淡々と実践することの大切さを改めて感じました。

ホンチョン君

今回の経験がこれからの杉原1段の糧になると思います!
続いて今大会の全般的な感想をお聞かせください。

杉原敬章1段

自分でも不思議なのですが、大会前日までは不安と焦りで夜も眠れないような精神状態だったにも関わらず、大会当日は一転してかつて無いほどに落ち着いて試合に臨む事ができました。
今考えると当日までに自分がやれることは全てやり切ったと言う自負があったので、いい意味で開き直りに繋がったのだと思います(笑)
また個人戦では、セコンドに就いていただいた金子2段の的確なアドバイスにも助けられ、冷静に試合内容を分析できたことが今回の優勝に繋がったと思います。
団体戦での敗北もあり、全てが上手くいった大会とはなりませんでしたが、大谷副師範をはじめ、指導していただいた先生方へ恩返しができた良い大会になったと思います。

ホンチョン君

周りの方に支えられての優勝だったのですね!
続いて、今後の抱負をお聞かせください。

杉原敬章1段

試合を通して自分の良いところと悪いところを洗い出せたので、良い部分は伸ばし、足りない部分はさらに突き詰めて練習していきたいと思います。
また来年こそはトゥルにも出場出来るよう、上手な選手の動きをよく分析して自分との差を埋める練習をしていきたいです。
優勝こそできましたが、自分の理想とする全日本チャンピオン像にはまだまだ至れていないので、ここがスタート地点と思ってまた一年頑張ります。

ホンチョン君

ありがとうございます!
最後に会場に来たテコンドー稽古生や観客に向けて一言お願いします。

杉原敬章1段

雨で足元が悪い中、会場まで足を運んで応援していただき、本当にありがとうございました!
試合を見にきてくれた稽古生の皆さんが、大会を通して何か一つでも刺激を持って帰ってくれたならとても嬉しく思います。
自分も去年までは皆さんと同じく、全日本選手たちの試合を観客席から見ている稽古生の1人にすぎませんでした。
努力すればあの舞台に立つチャンスは必ずやってくると思います。道場の仲間たちと切磋琢磨し、日々の練習を大切にして、自分の理想のテコンドーを目指して頑張っていきましょう!

船水健二師範(荒川道場)

ホンチョン君

全日本大会優勝おめでとうございます!
まず初めに個人トゥルの感想をお聞かせください

船水健二師範

まずは優勝ができたことを嬉しく思います。
去年は世界大会で優勝する事が出来ましたが、最後の全日本で良いトゥルが出来なければそれがウソになってしまうと自分に言い聞かせて練習し、日々の少しの努力の積み重ねが結果に繋がり本当に良かったです。

ホンチョン君

世界大会優勝者ゆえの想いがあったのですね。
続いて、個人マッソギの感想をお聞かせください。

船水健二師範

全日本大会までの期間にケガなどもあり思い通りの練習が出来た訳ではないですが、毎年自分のやるべき練習メニューをし大会に臨みました。
最後の全日本大会、マッソギの結果は3位で終える事になりました。
年齢により今年が最後の全日本だったため絶対に勝ちたいという気持ちで逆に身体が硬くなり、思ったような動きができなかったのが残念ではありますが、これからは舞台が変われど、これまで通り変わらずに頑張って行きたいと思います。

ホンチョン君

今大会、初めて埼玉県代表として出場した団体戦の感想をお聞かせください。

船水健二師範

今まで自分は東東京代表で出場していましたが、実際は多くの時間を埼玉で指導をしていました。
たくさんの稽古生がいる埼玉で最後は団体を組む事ができて嬉しく思います。
また、埼玉の代表メンバーと大会までの期間、優勝を目指して強化練習ができた期間は本当に楽しく、このメンバーで団体を組めるのが最後と思うと本当に寂しく思います。
団体マッソギでは個人マッソギで怪我をしてしまい出場できなかったことが本当に悔しく、メンバーには本当に申し訳ない気持ちでした。
ですが、団体トゥルでは3位入賞する事ができ、このメンバーで表彰台に乗れた事は本当に嬉しく何よりも気持ち良かったです。

ホンチョン君

最後の全日本に埼玉県代表として出場できたことは本当に良かったと思います。
今大会の全般的な感想をお聞かせください。

船水健二師範

今年は少年部演武も人数が多く、これまでの大会よりも多くの観客の方が来場されて活気のある大会になったと思います。
また、今年から団体戦が復活した事によりいつも以上に大会が盛り上がったと思います。
来年、再来年とさらに全日本大会が盛り上がってほしいと思います。

ホンチョン君

今回の全日本大会でシニアの全日本は引退となりますが、これまでの大会の中で一番印象に残っていることを教えてください。

船水健二師範

全日本は第12回から出場していますが、印象に残るのは自分の生徒と出場する事が出来るようになった第32回~第35回の全日本大会です。

全てが感情が溢れる大会でした。それまでは自分が勝つために自分だけの練習をしていましたが、第32回以降の大会は自分の生徒と出場する事が出来るようになり、共に優勝目指して練習をし、生徒が負ければ何よりも辛く、勝てば自分以上に嬉しく本当に今まで出場した大会とは違う思いがありました。

本当に自分の生徒と全日本大会に出場出来た事が何よりも嬉しく長く指導者、選手として頑張ってきて良かったと本当に心から思います。

ホンチョン君

自分の稽古生と全日本大会に出場できることは本当に素晴らしい事だと思います。指導者と選手の二刀流を長年続けられた船水師範だからこそ得られた経験ですね。
続いて、今後の抱負をお聞かせください。

船水健二師範

シニアでの全日本大会は今大会で引退となり、今後は別の舞台となりますが、これまでと変わらず努力・精進し今までと変わらず強い師範でいたいと思います。
また、今後はより深くテコンドーを追求し、生徒の育成に力を注ぎたいと思います。

ホンチョン君

ありがとうございます。
最後に会場に来たテコンドー稽古生や観客に向けて一言お願いします。

船水健二師範

自分が長く選手として頑張ってこれたのも皆さんの応援やたくさんの方の支えがあってこそのことです。
最後の全日本もたくさんの稽古生や親子さん、仲間、師賢、師範、指導員に囲まれて試合が出来た事が本当に嬉しく幸せでした。
本当に感謝しかありません。あっという間の24年間でしたが本当に頑張ってきて良かったと思いました。
応援本当にありがとうございました。