2025年10月7〜13日、イタリア・イェーゾロにて開催された第23回世界テコンドー選手権大会で、銅メダル1個の成績を収めた大島のの花1段に、大会の感想などをお伺いしました。

ホンチョン君

今回の世界大会全体を通しての感想をお聞かせください

大島のの花指導員

今回の世界大会は、前回のカザフスタンよりも参加国が多く、出場選手の数も倍近くに増えていて、会場全体がとても盛り上がっているように感じました。
各国の選手のレベルが高く、見ていて楽しい試合も多くあり、世界の選手たちの動きや迫力に刺激を受けました。自分もそういった試合ができるようになりたいと強く感じました。

ホンチョン君

今回の世界大会の結果について感想をお聞かせください

大島のの花指導員

今回の世界大会の結果は、個人トゥル初戦敗退、個人マッソギ予選リーグ敗退、団体トゥル第3位、団体マッソギ初戦敗退という結果でした。

1番に出てくるのは悔しい気持ちです。

マッソギに関しては前回のアジア大会で学んだことを活かし、前半からしっかり動いて攻めること、正確にポイントを狙って取りに行くことを意識して練習に取り組んできました。
しかし今大会では、個人でも団体でもやってきたことを出しきれずに終わってしまい、悔いが残る試合になってしまいました。
練習してきたつもりになっていただけで、まだまだ足りなかったのだと自分の甘さを痛感しました。

個人トゥルに関しては、大会までにやるべきことをやりきり、しっかり準備をして臨むことができました。
当日もいつも通りの感覚で調子がよく、これまで積み重ねてきた分だけ自信もあって、良いイメージしか浮かびませんでした。
しかし、初戦で敗退してしまい最初は呆然としてしまいました。今までやってきたことを全部否定されたような気持ちになりとにかく悔しかったです。
気持ちを切り替えるのに時間はかかりましたが、振り返ってみると自分のトゥルは出し切れたのではないかと思います。
誰が見ても評価されるような圧倒的なトゥルができるよう、現状に満足することなく精進し続けたいと思いました。

団体トゥルに関しては、最高な仲間たちと共に今までで1番のトゥルができたと思います。 メダルを取れた安心感はありますが、結果に満足しているわけではありません。
優勝を目標に練習を積んできたのもあり、試合をした自分たちが勝ったと思えるほど息のあったトゥルができ、全員が出し切った達成感があったからこそ準決勝で敗れたのは本当に悔しかったです。
この悔しさを糧にまた一緒にさらに強いチームを目指したいと思います。

ホンチョン君

今回の世界大会で最も印象に残っていることをお聞かせください

大島のの花指導員

前に書いた通り見ていて楽しい試合が多く、印象に残る試合も多かったですが、最も印象に残っていることは母と兄がイタリアまで応援に来てくれたことです。
印象に残っていることという言い方は少し違うかもしれませんが、すごく嬉しかったです。
いつもそばで支えてくれている家族が現地に応援に来てくれて、心強かったです。
結果は振るわなかったですが、「動画だけでは分からなかった迫力やすごさが伝わったよ、感動したよ」と言ってくれて報われた気持ちになりました。
もっと成長した姿を見せられるよういちばん身近な家族への感謝を忘れずに努力したいと思います。

ホンチョン君

一緒に世界に舞台で戦った日本選手団のチームメイトへ一言お願いします

大島のの花指導員

強化練習から世界大会までの約5ヶ月間、ありがとうございました! 今回はジュニアからベテランまで幅広いメンバーが揃い、世界大会の経験が豊富な師範方や選手の皆さんから多くのアドバイスいただき、とても有意義な時間を過ごすことができました。

それぞれが試合を抱える中でも、自分の試合前後には声をかけてくださり心強かったです。

そうしたメンバーと共に世界大会に出場できたことをとても嬉しく思います。 これからもよろしくお願いします!

ホンチョン君

日本から応援してくれた稽古生へ一言お願いします。

大島のの花指導員

たくさんの応援、本当にありがとうございました! LINEでメッセージを送ってくれた方や、夜遅くの試合にも関わらず「ライブ配信で見てるよ!」と連絡をくださった方など、すべての応援が自分の力になりました。

みなさんが作ってくださった国旗を表彰台で掲げることができなかったのが心残りです。

2年後には必ず国旗を掲げられるよう、圧倒的な実力をつけていきたいと思います。
これからも周りへの感謝を忘れず、努力を続けていきます。

ホンチョン君

今後の抱負をお願いします。

大島のの花指導員

2年後、さらに強くなった姿でまた世界大会に出場したいと思います!
そのためには日々の努力を怠らず今から2年後に向けて前向きに進んでいきます。

ホンチョン君

最後に一言、お願いします。

大島のの花指導員

自分がここまでテコンドーに集中し、成長してこられたのは家族をはじめたくさんの方々の支えがあってこそだと思います。

また、大宮道場のようにいつでも道場を貸してくださり練習できる環境、そして多くの師範、指導員が愛情深く指導してくださる環境、決して当たり前なことではありません。
この恵まれた環境に本当に感謝しています。
これからもよろしくお願いします!