2026年8月3〜9日、モンゴル・ウランバートルにて開催された第11回アジアテコンドー選手権大会に出場した稲垣空雅2段に、大会の感想などをお伺いしました。

ホンチョン君

今回のアジア大会全体を通しての感想をお聞かせください

稲垣空雅2段

国際大会は今回で2度目の参加でした。
海外での試合は日本では無いような大会規模、普段対峙しないような体格やタイプの選手達、慣れない環境や読めないスケジュールの中での試合、全てがいつもと違う状況です。
そんな中で「いつも通り」を求められる難しさがあり、だからこそ沢山の発見ができる機会でもあり非常にいい経験になったと思います。
今回も試合を通して多く学ぶことができました。
1番に感じたのはフィジカル面、身体作りの面で強い選手との差を大きく感じました。
筋力もそうですが、スタミナや柔軟性、バランスなど基本的な能力の底上げの大切さを肌で実感できたのが良かったです。
自分の身体は「体格では劣っている」と言う以前の段階だと思いました。
また、大会もそうですが、そこまでの強化練習を通して日本トップレベルの中で練習ができたことが自分の中では成長に繋がる大きな要素だったと感じました。

ホンチョン君

今回のアジア大会の結果について感想をお聞かせください

稲垣空雅2段

今回は個人トゥル3位、団体トゥル3位という結果になりましたが、優勝するつもりで臨みましたし、優勝できる自信もあったので悔しい気持ちが1番です。
皆さんの応援、期待に応えて勝つ事が選手としての務めだと思っているので、今回の負けを次の勝ちに繋げられるよう練習に取り組んでいきたいと思います。

ホンチョン君

今回のアジア大会で最も印象に残っていることをお聞かせください

稲垣空雅2段

1番印象に残っているのは、団体マッソギです。
初めて日本代表として団体戦のマッソギに出場させてもらいました。
相手は今大会で優勝した朝鮮のチームで、体格も自分より遥かに大きく、コートに立つまでは緊張や不安もありました。
それと同時に、代表として試合ができる楽しみや、「絶対に勝つ」という気持ちもあり、いろいろな感情が入り混じった不思議な感覚でした。
結果的には負けてしまいましたが、自分の良いところを出せた場面もあり、周りの方から「良かった」と言っていただけたことは嬉しかったです。
ただ、団体戦で出場している以上、チームのメンバーに結果で貢献できなかったことは悔しかったです。
今回の経験を通して、個人の結果だけではなく、チームの勝利に貢献できる選手になりたいと強く思いました。

ホンチョン君

一緒に世界の舞台で戦った日本選手団のチームメイトへ一言お願いします

稲垣空雅2段

お互いに競い合いながら練習を重ね、現地では仲間として応援したり、励まし合えたことがすごく心強かったです。
毎週のように高いレベルの中で練習することができ、みんなに引っ張ってもらうように、自分自身も成長できたと思います。
本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

ホンチョン君

日本から応援してくれた稽古生へ一言お願いします。

稲垣空雅2段

応援ありがとうございました!
応援メッセージの入った国旗や差し入れをいただいたり、LINEを送ってくださったり、「頑張って」と声をかけてくださったり、本当にたくさんの方に応援していただき、大きな力になりました。
今回、改めて自分は周りの方々に恵まれていると実感しました。
これからの指導や練習など、いろいろな形で少しずつ恩返しができるように頑張っていきたいと思います。
本当にありがとうございました!

ホンチョン君

今後の抱負をお願いします。

稲垣空雅2段

アジア大会が終わり、また冬の全日本大会、そして来年の世界大会へと、次の目標に向けて練習していきます。
もちろん「優勝」を目指すことは変わりませんが、それと同時に、自分自身が納得できるパフォーマンスを出せるよう、一つひとつの練習を大切にしていきたいと思います。

ホンチョン君

最後に一言、お願いします。

稲垣空雅2段

最後に簡単にですが、今回、海外の選手たちの動きを見たり、日本代表として経験豊富な選手や師範方とお話しする中で、「頑張ればできることは、やっておくべきだ」と改めて感じました。
普段の生活や練習の中でも、頑張ればできることはたくさんあると思います。
生活習慣を見直す、練習で手を抜かない、空いている時間を使ってトレーニングや勉強をする。もちろん、しっかり休むことも大切です。
こういったことを毎日すべて続けるのは、簡単そうに見えて意外と難しいと思います。
でも、レベルが高くなるにつれて、そうした細かい部分への意識の差が、自信やコンディション、そして成長のスピードにも表れてくるのだと感じました。
身長を伸ばしたり、身体能力を急激に上げたりすることはできませんが、思い出した時に「もう少し頑張ってみよう」と行動する。その小さな積み重ねが、後々きっと自分自身を助けてくれるんじゃないかと思います。
と偉そうな事を言いつつ、自分自身もまだまだなので、これからも皆さんと一緒に、できることから少しずつ頑張っていきたいと思います!