最近は物騒なニュースも増えてきて、護身のために何かを身につけておきたいと考えることがあると思います。
ただ、護身術と武道は同じものではありません。
短期間で対処を覚えるものと、時間をかけて身につけるものでは、得られるものが違います。
この記事では、女性がテコンドーを習うことで何が身につくのか、世界チャンピオンの船水健二師範の監修でお伝えします。
こんな方におすすめの記事です
- ひとりで歩く機会が多く、護身のために何か身につけたいと考えている方
- 運動不足を解消したいが、ジムやヨガが続かなかった方
- 武道に興味はあるけれど、女性が少ない場所に入っていくのが不安な方
この記事の監修者

船水 健二(ふなみず けんじ)師範
- 日本国際テコンドー協会 師範/五段
主な実績
- 世界大会 個人トゥル(型)金メダル
- 全日本大会 優勝10回以上
- テコンドー歴 35年/指導歴 23年
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お近くの道場をさがす護身術として武道を習うと、実際に何が身につくのか
はじめにお伝えしておきたいことがあります。
武道を習ったからといって、襲われたときに必ず身を守れるようになるわけではありません。
相手のほうが大きく、力が強く、こちらが不意を突かれていれば、技を使う余裕はありません。
「これを習えば安心です」とは一概には言えないのです。
そのうえで、稽古を続けることで身につく技術や心構えは確かにあります。
危ないところに近づかないという判断、相手との距離を保つ感覚、声を出せること、そして姿勢などです。
実際に手を出される前の段階でできることが増える、というのイメージです。

短い護身術の講習会では、その場で使える技をいくつか教わります。
それも意味のあることですが、身のこなしや反応の速さは、続けることでしか身につきません。
もうひとつ、テコンドーを続けている方からよく聞くのは「声が出るようになった」ということです。
稽古では気合を出しますので、大きな声を出すことに慣れていきます。
とっさのときに声が出せるかどうかは、護身術という観点からは大切な要素になります。
女性がテコンドーを習って変わる3つのこと
① 危険への距離感

護身って、技を覚えるということですか?

技より先に覚えていただくのは、相手との距離です。
稽古では向かい合って、届く距離と届かない距離を確かめます。
これを体が覚えると、日常でも人との間合いが分かるようになります。
どこまで近づかれると危険なのか、どこにいれば安全なのか。
これを体で覚えると、日常でも人との安全な距離がわかるようになります。
護身として最初に役に立つのは、技よりもこの感覚のほうだと考えています。
② 体づくり — とっさに動ける体
テコンドーは蹴り技の比重が大きい武道です。
片脚で立って蹴るという動作を繰り返すため、下半身と体幹を使います。
体幹が安定してくると、ぶつかられたり引かれたりしたときの踏ん張りにつながると考えています。
柔軟も毎回行いますので、続けているうちに体を動かせる範囲が広がります。
とっさに一歩下がる、身をかわすといった動きも、動かせる範囲が広いほどしやすくなると考えられます。

③ 継続して稽古ができる
距離の感覚も、とっさに声が出ることも、一度教わっただけでは身につきません。
繰り返して体が覚えたことが、考える前に出てきます。
ですから護身を目的にする場合、いちばん大事なのは「続けられるかどうか」だと考えています。
テコンドーには型(トゥル)があり、一人でも練習ができます。
勝ち負けを目指さなくても続けられることは、護身を目的にする方にとって良い点だと考えています。
また、帯の色が変わるのも、自身の成長を知るキッカケになり、通い続ける理由になっています。
半年、一年と間隔をあけて振り返ったときに、自分がどれだけ変わったかが分かるようになっています。

護身術教室とどう違う?
護身術の教室やセミナーは、短期間で「その場で使える対処」を学ぶことに重きを置いています。
目的がはっきりしていて、時間をかけずに学べるのが利点です。
一方、武道として続ける場合は、身につくまでに時間がかかります。
そのかわり、身のこなし、体力、人との距離の取り方といったものが、身についていきます。
どちらが良いということではなく、「短期間で対処を覚えたいのか」「時間をかけて身につけたいのか」で選ぶものだと考えています。

まとめ
護身のために何かを始めたいという方にとって、武道は選択肢のひとつです。
ただ、身につくのは「戦って勝てる力」ではなく、危険に近づかない判断や、距離を保つ感覚、そして落ち着いていられるといったものです。
護身術や武道に興味がある方はぜひ一度、お近くの道場の見学にお越しください。
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