「武道を始めてみたい」と思いながら、年齢を理由に見送っている方は少なくありません。
子どもの習い事という印象が強く、大人がいまから始めて意味があるのかと迷うのは自然なことだと思います。

この記事では、大人になってからテコンドーを始めた方が実際にどのくらいいるのか、そして続いている方に何が共通しているのかを、指導歴23年の船水健二師範の監修でお伝えします。

こんな方におすすめの記事です

  • 大人になってから武道を始めたいが、「今さら遅いのでは」と思っている方
  • 運動不足を感じているが、ジムやランニングが続かなかった方
  • 格闘技に興味はあるけれど、「痛そう」「危なそう」で踏み出せない方
  • 仕事や家庭と両立しながら、長く続けられる習い事を探している方

この記事の監修者

ファラン朴武館の指導者 船水健二

船水 健二(ふなみず けんじ)師範

  • 日本国際テコンドー協会 師範/五段

主な実績

  • 世界大会 個人トゥル(型)金メダル
  • 全日本大会 優勝10回以上
  • テコンドー歴 35年/指導歴 23年

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    大人が武道を始めるのは遅い?

    「何歳からでも始められます」と言うのは簡単ですが、大人から始める方には、子どもの頃に始めた方とは違う難しさがあります。
    体はすぐには柔らかくなりませんし、覚えた動きを忘れる速さも違います。

    ですが、朴武館の成年部には、社会人になってから始めた方が多く在籍しています。
    30代・40代で始めた方もいれば、それより上の年代で始めた方もいらっしゃいます。
    大人になってから始めることは、特別なことではありません。

    昇級審査会で賞状を手にする大人の稽古生
    ホンチョンくん

    大人になってから始めて、長く続く人ってどんな人ですか?

    船水健二師範

    長く続いている方に共通しているのは、目標が「強くなること」ではなく「続けること」になっている点です。
    週に一度でも道場に来る習慣ができた方は、何年も続きます。

    大人がテコンドーを選ぶ3つの理由

    理由① 自分に合った稽古内容

    テコンドーというと、飛び蹴りや激しい打ち合いの印象が強いかもしれません。
    ですが、実際の稽古はそれだけではありません。
    基本動作、型(トゥル)、ミット蹴り、など幅広い稽古があるため、どのような年代の方でも安心して続けることができます。
    また、相手と向き合って行うマッソギ(組手)もありますが、これは稽古の一部です。

    大人の稽古生がトゥル(型)を練習する様子

    理由② トゥル(型)の稽古が続けやすい

    テコンドーには「トゥル」と呼ばれる型があります。
    決められた動きを順序どおりに一人で行うもので、相手がいなくても練習ができます。

    相手がいないと稽古が成立しにくいものと比べると、家でも復習できるのは、まとまった時間の取りにくい大人にとって現実的な利点です。

    黒帯の稽古生がそろってトゥル(型)を練習する様子

    理由③ 「礼に始まり礼に終わる」

    道場は、年齢や体力に関係なく、同じ礼で始まり、同じ礼で終わります。

    大人になってから新しいことを始めるとき、「下手な自分を人に見られるのが気まずい」と感じる方は少なくありません。
    ですが、礼儀を大切にする道場ではそのような心配はありません。

    柔道・空手・キックボクシングとどう違う?

    どの武道や競技が優れているという話ではありません。
    「自分に合ったものがどれか」という視点が大切です。

    • 柔道
      組み合って投げる・抑える稽古が中心。
      受け身から入ります。人と組むことに抵抗のない方に向きます。
    • 空手
      突きと蹴りの両方を使います。
      流派によって型と組手の位置づけが変わります。
    • キックボクシング
      ミットやサンドバッグを使う運動量の多い稽古が中心。
      運動目的で通う方が多い傾向にあります。
    • テコンドー
      蹴り技の比重が大きいのが特徴です。
      型(トゥル)とマッソギ(組手)の両方があります。

    運動としてだけでなく「武道として続けたい」方には、テコンドーが合いやすいと考えています。
    逆に、寝技や組み技をやってみたい方は柔道や柔術のほうが目的に近いはずです。

    迷ったときは、体験に行く前に「自分が何を求めているか」を1つだけ決めておくと選びやすくなります。
    体を動かしたいのか、護身の考え方を身につけたいのか、礼儀作法のある場に身を置きたいのか。
    目的が1つ決まっていれば、体験のときに見るべきところがはっきりします。

    大人の稽古生が蹴りの練習をする様子

    仕事と両立できる?

    朴武館には、大人になってから始めて、現在も修練を続けている方がいます。
    以下の記事でご紹介していますので、ぜひ、ご覧ください。

    通う頻度は、週1回から始めて、慣れてきたら週2回に増やす方が多いです。

    船水健二師範

    仕事の都合で月に2〜3回という方もいらっしゃいます。
    回数よりも、間を空けすぎないことのほうが大切です。

    よくある質問

    Q
    体力に自信がなくても続けられますか?
    A

    基本動作と柔軟から始めますので、体力がないことを理由に始められないということはありません。
    週1回から始めて、体を慣らしていただくのが現実的です。

    Q
    仕事帰りに通えますか?週に何回通えばよいですか?
    A

    道場によって稽古の曜日と時間が違います。
    夜のクラスがある道場もありますので、お近くの道場のページでスケジュールをご確認ください。
    回数は週1回からで問題ありません。

    審査会場でトゥル(型)を披露する大人の稽古生

    まとめ|大人の武道は「勝つため」ではなく「続けるため」に選ぶ

    大人から武道を始める方にとって、いちばん難しいのは「始めること」ではなく「続けること」です。

    自分に合うかどうかは、稽古を一度ご覧いただくのがいちばん早いと思います。
    少しでも興味があればお近くの道場をお探しください。